ニッポンたのしい。

楽しそうなことを求めて日々右往左往するさまを無様に綴ります。

食い道楽帖

深海の珍味・オオグソクムシ食べてみた。美味しかった ~実食編~

// 引き続き、 クソクムシを揚げています。 しばらく揚げていると、グニュリと黒い袋のようなものが、彼の背中の堅い皮を突き破り出てきた。そしてそれは、油に熱せられ、やがてボフッと弾けた。漆黒の液体が、鍋のオリーブオイル中にすごい勢いで広がり、な…

ふるさと納税で深海の珍味・オオグソクムシ食べてみた ~調理編~

白い箱が届きました。 箱はあくまでも軽い。振ると中でゴソゴソと音がする。 送り主は、長谷川さん。 この名前だけで分かる人には分かってしまうかもしれない。長谷川さんは日本で唯一の深海魚専門の漁師。わたしはその芳名を見ただけで、なにか武者震いに近…

オオサンショウウオは腹を裂くと山椒の芳香がして美味い。

まず結論から申し上げると、 オオグソクムシ を食べてみることにした。 今回は、そこに至るまでの経緯を書いてみようと思います。 我が敬愛する北大路魯山人先生のエッセイに、『山椒魚』というものがありました。 そこにはオオサンショウウオを食べた体験談…

ウミガメの握りと味噌煮込み ~食い道楽帖その10~

ウミガメを食べたことがある。 アオウミガメだった。 小笠原諸島の父島の寿司屋で食べた握りだったが、美味かった。事の成り行きで同席していたお姉さんは気持ち悪いからと食べなかった。 上に臭み消し用の生姜が乗っていたが、別になくても臭いとは思わなか…

美味しくて参ってしまう鯵の旨味 ~食い道楽帖その9~

美味しくて参ってしまう魚、と書いて「鯵」である。 お魚の王様は、何であろうか。女王はカワハギに譲るとして、王様ともなれば鯛(タイ)だろうという人もいるだろうし、いいや鮪(マグロ)だという御仁もあろう。 いや、鯵である。私はもっぱら鯵を推す。 …

ラーメンの道 ~食い道楽帖その8~

新宿に向け、四谷は本塩町の路地にとめてあるクリーム色の愛車にまたがり、颯爽と漕ぎ出す。四谷見附を右に折れ新宿通りを疾走する。四谷三丁目、新宿一丁目、新宿御苑、二丁目、そして伊勢丹があり、紀伊国屋書店があり、スタジオアルタの前で厳重に鍵をか…

日本酒のトレンドは「雄町」と「ATSUKAN」 ~食い道楽帖その7~

ニューヨークからの留学生は「ATSUKAN」だけを覚え帰路についた。 お酒というと、ビール、ウイスキー、ワインの赤・白、日本酒、焼酎、チューハイ、ジン、ウォッカ、などあげればきりがないが、いま八年間お酒を飲んできた結論として、日本酒が一番だ…

京懐石の八寸の、黒豆とへしこ寿司。 ~食い道楽帖その6~

八寸を肴に飲む日本酒は至上である。 京都は木屋町に「はっすんば」というお店があり、ずいぶんと楽しく美味しく飲んだのを覚えている。懐石の「八寸」を作るがための場所、なんてことを言いたかったのであろう。古代米を使った「伊根満開」を美味しくいただ…

海のフォアグラと称されるカワハギの肝。 ~食い道楽帖その5~

阿呆を言うな。フォアグラが、陸のカワハギの肝なのだ。 話の肝、などというように、本質は肝にある。旨味もまたしかり。肝といったらフォアグラだろう、いや鮟鱇ではなかろうかなぞ思索された諸賢もおられると思うが、否。カワハギである。西ではこれをハゲ…

卵はコスパ ~食い道楽帖その4~

世に卵ほど安価に滋養強壮をつけれるものがあるだろうか。 『卵かけ御飯』と銘打ってCDにまでなった人間国宝・柳家小三治師匠のマクラがある。その昔、卵屋さんは卵をその場で新聞紙にくるんで売っていたそうだ。そこで買う際には日の光に透かして中身の様…

真田堀の甘柿 ~食い道楽帖その3~

四谷の真田堀は、柿源郷である。 かつて江戸城の外堀であった真田堀はいまは大学のグラウンドになっていて、日々、野球やサッカー、陸上、アメフト、ラグビー、ゴルフ、テニス、弓道などが行われている。 グラウンドから丸ノ内線四ツ谷駅を見上げつつ左に目…

至福のポークジンジャー定食 ~食い道楽帖その2~

私が、東京に来て最初に感動を覚えた食べ物が、四谷の『エリーゼ』のポークジンジャー定食であった。 四谷のしんみち通りの入り口右手に『エリーゼ』という洋食屋があった。わたしはそこの大きなポークジンジャー定食がひどく気に入り、当時の彼女とよく食べ…

食い道楽とは、なんぞや。 ~食道楽帖その1~

北大路魯山人のエッセイが、何度読んでも面白い。 一見すると読ませる気のない力の抜けた文章がまたいい味を出している。 食道楽について、私も書いてみたいと思った。 北大路魯山人: 120話すべて収録+綺麗な写真と読む 作者: 北大路魯山人 出版社/メーカー…