ニッポンたのしい。

楽しそうなことを求めて日々右往左往するさまを無様に綴ります。

【まとめ】 楽しい博多を旅してきました ~次は萩と広島~

桜が見頃な博多へ旅してきました。

 

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登場人物①わたし

唐沢寿明っぽい顔してる、と初対面のお姉さんに先日言われた。顔が昭和なのだろうか。若干人見知り。たまにハーフと間違われる。築地の回らない寿司屋でお寿司を食べるの史上の幸せとだと思っている。

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登場人物②甘木

わたしの大学の後輩。チャラ男になりたい願望があるものの、根が真面目なのが邪魔をして結局チャラくはない。チャラ男になりたくて日焼けサロンにいったことがあるが、元が色白のため一瞬にして元に戻る。強度の花粉症。

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「甘木よ」
「なんすか、先輩」


「桜が綺麗だな」
「っスね」
「東京は咲いてなかったな」

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「っスね。なんせここ、福岡っスからね」

中洲の屋台が綺麗だな」

「いかにも博多って感じっスね」

 

 

〓〓〓〓〓 事の発端 〓〓〓〓

 

「にしても、『モツ幸』のもつ鍋。マジ美味かったっすね
「そうだな。〆のちゃんぽん麺もたまらんかったな
「福岡来てよかったっすね」
「来てよかったな」
「でも、一番うまかったのは、結局初日のもつ鍋でしたね」

「それを言うなて」

 


福岡観光を終えた我々は、博多のゲストハウスの共同スペースで朝のコーヒーを飲んでいます。

 

「ところで、花粉症の調子はどうだ?」
「あ、そういえば、キレイに収まってますね。調子いいっス! 来てよかったっス」
「それはよかった」


そういって私はコーヒーを一口飲んだ。甘木はコンビニで買ってきたモチポヨを食べていた。


「それにしても、二日目以降、随分と博多ラーメン食ったなあ」
「食べましたねえ。まあ、ラーメンもいいんスけど、意外に美味かったのが博多の『うろん』っスね」
「うむ。こっちのうどんは適度に煮込んであって美味しいな」
「先輩、うどんじゃなくて『うろん』っす」

 

 

〓〓〓〓〓 博多ラーメン 〓〓〓〓

 

〓〓〓〓〓 博多うろん 〓〓〓〓

 

 

太宰府天満宮は、綺麗だったな」
「そうっすね。スタバもカッコよかったっすね」
「道真先輩パナかったっすね。かなりの大物感っすよね」

 

 

〓〓〓〓〓 太宰府のオシャレスタバ 〓〓〓〓

 

 〓〓〓〓〓 太宰府天満宮 〓〓〓〓

 

「なんで貴様の行く先々は、定休日だったり営業していなかったり、イチローの打率ぐらいでしかメシにありつけないんだ」
「我々の、日ごろの行いじゃないっすかね」
「違う。貴様の準備不足だ」

 

 〓〓〓〓〓 博多の「たまぺぺ」 〓〓〓〓

 

 

いろんなことがあったなあ、と私がここ数日間のことを思い返しながら共同スペースの畳の上にゴロリと横になり天井を眺めていると、甘木が誰かと話を始めたようだった。

「―――なんすかそれ、え、ヒッチハイク? どこまでいくんすか? え? 大阪? へー、すごいっスね!」
「甘木よ。何を話している」
「先輩、すごいっす。彼、ヒッチハイクで大阪まで行くらしいっす」
「マジか! あ!」

 

その青年は両手で持てるぐらいの大きさの段ボールに、

広島方面!明太子あり!』

とマジックで太々と書いているところでした。

 

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「おぉ、ヒッチハイクするの!?」
「そのつもりなんです。初ヒッチハイクですが、友人が一度しているのを見たことがありまして、僕もしてみようかなと思ってるんです」


と朗らかな顔で私を見た。彼のつぶらな瞳はキラキラとしていて、私が失ってしまった様々なものが想起され、うらやましいような情けないような気持ちがしました。彼にはそのまま、陽の当たる人生の大通りを闊歩していただきたい、と思いました。

 

「この、明太子あり!』ってなに?」
「これはですね、『車に乗せてくれたら博多で買ったお礼に明太子を差し上げます!』ってことです。とにかく少しでも目を引くように何か書いてみたんですよ!」
「おおー、すごいアイデアやなー」
「いえ、昨日一緒に晩御飯を食べた外人さんが教えてくれたんです」

「へー、でも、ヒッチハイクとか初めて見るなあ」


などとと私が話していると、

「この宿は、ヒッチハイカーの方はときどきいらっしゃいますよー」

と後ろから、お宿のヘルパーの、カジュアルルックが素敵なお姉さんの声がしました。

「本当ですか!?」
「ええ。あ、それでね、ヒッチハイクするならインターチェンジの……」
などとお姉さんは車を捕まえやすい具体的な場所の説明を始めました。

 

「すごいもんやなあ。彼、まだ20歳だってよ。負けてらんないから俺らもやってみるか?」
などと私は半笑いで甘木に言うと、
「ぜったい無理っスよ。先輩、ときどき人見知りするじゃないっスか」
「……確かに。彼のあの朗らかさがないと上手くいかないような気もするな」
「っすよね。おれ、先輩と彼が同時にヒッチハイクしてたら絶対彼のほう乗せますもん」
「……むかつくけど、俺も同感だな。俺みたいなやつ、乗せたくない」
「やっぱりおれらは、青春18で鈍行電車っすね」
「だな」


と我々の結論が出たときでした。


「Oh! KAZU!」
と外人さんの声がしました。どうやら明太子のアイデアを出した人のようです。
『今日はどこへ行くの?』
的なことをヘルパーのお姉さんが英語で聞きました。
『今日は小倉の方へ行ってくるよ! ところでカズ。今日広島へ向かうのかい?』
『はい。昨日言われたとおり目立つように、明太子の絵を書いてみたよ』
『あははー! ナイスだ! 成功間違いなしだな。じゃあ僕はもう行くよ。僕は世界中のいろんな人の笑顔の写真を撮っているんだ。今日もステキな写真が撮れるといいな。じゃあ、また会おう。ヒッチハイクが上手くいかなかったら、今晩またここで会おうな! あっはっはっはっはー!』
彼は陽気に笑いながら嵐のようにお宿から旅立って行った。

「甘木よ。上には上がいるもんだな」
「そっスね。『If you are unlucky,see you here tonight』ですって」
「アメリカンなジョークだな」
「あの人はオーストラリア人らしいですよ」
とカジュアル姉さんが言いました。
「そうなんスか?」
「ええ。彼は昨日から掃除スタッフとして入ってるんだけど、オーストラリアから
インドネシアシンガポール・タイ・カンボジア・ミャンマー・インド・トルコからヨーロッパを回って、それから南米も回っていま日本に来たらしいの」
「―――!?」
地球一周すか!」
「地球規模で周遊してるんすね……」
「そうらしいのよね」
「道中のお金とかどうしてるんすかね」
「なんか、各地で手に入れたものをネット転売してるらしいですよ」
「―――!!」
「なんと、、、すごい生活力っスね!先輩」
「だな。おれらも、何か転売できるもの探すか」
「そっすね! 上手くいけば一攫千金で大金持ちっす!」
「……そんな都合いいことはないとは思うが」
「で、先輩、何売ればいいんすか?」
「……知らん。それがわかれば、みんな世界旅行へ出ているだろう。
あ、でも……次行くとこなら、なんかあるかもしれん」
「おぉ! 次、どこいくんしたっけ?」
「うむ。次は、『』である」
「……どこすか、それ」
山口県だ。この辺」

 

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「……何があるんすか」
吉田松陰や、伊藤博文や、高杉晋作の家がある。幕末の激震地である」

 

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かくして我々はカズのヒッチハイクと、ハイテンションの外人さんのネット転売に幸多からんことを願いつつ
福岡を後にし、明治維新胎動の地、そして広島へと向かいました。

誰に求められるでもない物語は続く。。。

 

 

↓ 続き ↓

 〓〓〓〓〓 萩・広島の旅 〓〓〓〓

 

 

 

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