ニッポンたのしい。

楽しそうなことを求めて日々右往左往するさまを無様に綴ります。

ラーメン食いにちょっと博多へ旅に出てみた件 ~西は花粉症が軽いと聞いて~

福岡空港に来ています。

 

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事の発端はやはり天木でありました。ある日、天木からLINE通話の着信がありました。

 

 

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「センパイ! ―――えぇっくしぃぃ! ―――ぶしっっ! ―――はぶしっ! おれ、もう、--ブシッ! 無理っす!」

「なにがだ」

「この国、無理っす」

「なんでや」

花粉症っす! ---エエッブシッッッ!

「花粉症っす! ―――エエッブシッッッ!」
「なるほど。愉快だな」
「見てる側には―――ブシッッッ!! 愉快かしりませんけど、とかく、西へ、西へ旅行しましょう!」
「は?」
「―――ヒエッッブシッッ!」
「いやいや、ひえっぶし、じゃなくてさ」
「西は、花粉症が、軽い―――ブシシッッ!」

―――ブツッ!
音信が途絶えました。

 

『先輩、九州、旅しましょう。こんど休みとるんスよね? どうせ予定なんかないんスよね?暇っスよね?』


口頭で話をするのをあきらめた甘木から、今度はとても失礼な文面がLINEで送られてきました。


『無礼者。予定は一杯。ああ忙しい忙しい。天木の相手などしている暇はないところだ。残念だったな』


手帳を見てみると何故か予定はありませんでした。


『いま、LCCPEACHJETSTARがセールやってるんす。いまなら成田・福岡往復で1万円ポッキリっす!
もう早くしないと売り切れるんで、買っちゃいますね?』
『1万円か、、、』


悩んみました。ぶっちゃけ、予定はありません。


『はやくしないと、売り切れますんで、買っちゃいますね? いいですね?』
『……買っとけ』
『はい』


日付の確認をするやいなや、甘木は速攻でチケットを取ってしまいました。甘木はまだ大学院生なので時間があります。そして私は溜まり溜まった休日出勤をまとめてとってしまう必要がありました。しかしその休み中の旅先を考える時間はありませんでした。ちょっと忙しすぎてエアポケット化しただけであり、決して友達が少ないわけではありません←

 

 

『しかし甘木よ、なんで九州なのだ?』

『花粉の飛散量が少ないからっすね。あと、時期的にも九州のスギ花粉はもうすぐ終わるはずですし。おれ、スギ花粉メインなんで』

 

 

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福岡空港は小ぢんまりとして、人がごった返しておらず、降りてから地下鉄やバス停までもすぐ行けて、居心地の良い空港です。博多までも地下鉄で数駅。非常の使い勝手の良い空港でありました。


「成田も福岡空港になればいいのに」
「は?」
「だから、成田も福岡空港になればいいっスね」
「甘木、何言ってんの。成田が福岡になったら、福岡はどーのる?」
「・・・2個あっていんじゃないすか?」
「じゃあ、初詣の成田山は、福岡山になるんか?」
「・・・そうなんじゃないすか」

「じゃあ、『デュラララ!』の成田良悟なんかは、福岡良悟に改名することになるのか? 成田ゆめ牧場―――」 

「・・・すみませんでした」
「うむ」

 

甘木は言葉尻が適当なところがあります。私は、都度これを事細かに訂正するのを一つの楽しみにしています。しかし甘木も甘木で、いくら言われてもあんまり気にする様子はありません。そのあたりのバランスや相性が、一緒にいて辛くないところなのかもしれません。

 

 

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「甘木よ」

「はい」

「花粉症は、どうなんだ?」

「これが、楽っす!」

「マジか」

「はい! マスクなくて全然余裕っす!」

「それはよかった」

「これでもう、目標は達成されたようなもんっスね!」

「んな訳あるか。で、なんかプランあるんか?」 

「えーっと、福岡って、なにあるんしたっけ?」

「えっ!?」

(コイツ、主催者やのにノープラン!? アホなの? アホなの!?)


「・・・いろいろあるんだろ。ってか、甘木、調べて、ないの?」
「はあ」
太宰府天満宮とか、博多どんたくとか、それ的なことだろう」
「あ、あと、博多ラーメンと、モツ鍋すね」
ヤフオクドームとかな」
「あと、鉄板餃子っすね」
「お前、腹減ってる?」
「ッスね」
「とりま、なんか食べ行くか」
「ッスね」

 

 

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「うんメェ~~~~~~~」

「モツ柔らか~~~~~~」

「キャベツ甘~~~~~~」

 

甘木がグルナビで見つけた『もつ幸』は、すこぶる美味しいもつ鍋を出すお店でした。店員のお姉さんが目の前のコンロでササッとお鍋を作ってくれます。キャベツがこんなに甘いとは。東京で食べるモツはもっと脂っこい気がするけれど、新鮮なモツがこんなにあっさりとして弾力があるとは。今までの中で確実に一番おいしいモツでした。

 

「甘木」

「はい」

「グッドだ」

「あざ~す」

「これは美味い」

「美味いっすね」

「どう考えても美味い」

「あっという間になくなっちゃいましたね」

「汁も飲んでしまおう」

 

「あ、お客さん、ちゃんぽん麺しないの?」

「あ、そーでした。危ない、します。めん追加でお願いします」

 

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ドドーン!

 

「ゴマ味が美味いっス!」

「美味いな! ウマウマだな!」

 

麺を追加注文すると、またまた店員のお姉さんが、今度は大量の擦りゴマを投入して煮込み、あっというまに〆の絶品ちゃんぽん麺の出来上がりでした。

 

もつ鍋一人前:1,000円

追加のチャンポン麺:250円

 

「なんとも罪な価格設定だね」

「ほんとっスね。花粉症軽くてメシまで美味いとか、おれ、博多で学生やればよかったっス」

「先輩」

「なんだね」

ビール頼んでいいっスか?」

「着いたばっかでなんだか疲れたから飲まないつもりだったけど、これはもう」

「ないと無理っスよね」

「うむ。すみません、生ビール2つ!」

「あと、追加で餃子2人前!」

「おっ、天木、グッドだ!」

「あざーす!」

「これは楽しくなってきたな!」

「ほんとっスね! 博多、楽しいっす!

 

こうして、私と天木の博多での初日は楽しいお酒に飲まれつつ幕を閉じた。東京から遠く離れ、その場で探してたまたま立ち寄った店が名店であるというシチュエーションが、お酒をより一層美味しいものにした。

 しかし、博多旅行のピークがこの初日の夜であることをまだ我々は知る由もなかったのはここだけの話であります。

 

 

次回、誰も得をしない博多ラーメンチェーンのグルメレポートを敢行!はたしてラーメンチェーンの本店は特別に美味いのか!?

誰に求められるでもない物語は続く。。。

 

 ↓次回↓

 ↑次回↑

 

 

 

〓〓〓〓〓  ↓博多編全体まとめ↓  〓〓〓〓

 

 

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