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ニッポンたのしい。

楽しそうなことを求めて日々右往左往するさまを無様に綴ります。

菅原道真が大物過ぎて梅の木が宙を飛ぶ

博多の旅 旅行

引き続き、甘木と太宰府天満宮にきています。

 

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(前回:太宰府天満宮前のものすごいオシャレなスタバで思わず春を感じる)

 

 

菅原道真といえば、こち吹かば~、だな」

コチって、魚のコチっすか?」

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「なわけなかろうが」

「あれ美味いんすよねー」

「だから、違うって」

「ま、そっスよね。あれ吹いたところで、どうしようもないっもんね」

「なんでまたそんな聞いたこともない魚知ってるんだ」

「父親が釣りするんす。先輩も良かったら今度いかがすか?」

「うーん、まあ、暖かくなったらな」

「で、何の話でしたっけ」
「『コチフカバ』だ」

「あー、それっスね」

 

我々はスタバを出て天満宮へ向かう参道を歩いていました。大きな鳥居を一礼してくぐり、また鳥居があってくぐり、池を渡す橋を渡りました。

 


東風(コチ)吹かば

におひおこせよ
梅の花
主なしとて
春な忘れそ

 


「これ、有名なんじゃないのか?」

「知らねっス」

「突然知らなくなるんだな。さっき(※)の御舟の勢いはどうしたのだ」

(※さっき ⇒ 太宰府天満宮前のものすごいオシャレなスタバで思わず春を感じてしまった - ニッポンたのしい )

 

 

「おれ、世界史専攻なんで」

(甘木はすごいんだかすごくないんだかちっともわかんないなあ)

「確か、菅原道真京都の生まれなんだけど左遷されたんだよ。この太宰府に。で、都人だからすごく悲しんだときに、庭に飢えていたお気に入りの梅木を思って歌った和歌がそれだ。


『おれが居なくても春を忘れるんじゃあないよ?西に向かう風が吹いたら、花を咲かせてそのにおいを私まで届けておくれ』


的な歌だ」

「おぉ、風流っすね。菅原先輩カッケーっすね。おれちょっとググってみます」

 

そういった甘木は立ち止まってスマホを触り、何かを熱心に調べ始めました。


「おい、もう先へ行くぞ」

「パイセン」

「なんだ」

菅原パイセンまじぱないっす」

「何がだ」

菅原パイセン在原業平とマブだったらしいっス」

「アリワラノナリヒラ? なんか聞いたことあるな」

百人一首に出てる人っす」

「あ、もしかして、

 

ちはやふる
神代もきかず
竜田川
からくれないに
水くぐるとは

 

か?」

「―――! それっす! なんで知ってんすか?」

「落語に出てくる」

「落語っすか?」

「うむ、、、落語だ」

日本画趣味と比べると、なんだかダサい気もするなあ)

「歌の意味も知ってるんすか?」

「――知らん」

「え、暗記してるのに意味は――」

「――知らん。(だって、落語の中では間違った内容で話が進んで混乱して、っていうストーリーだから正しいのはわからないんだもん、、、)で、その業平が、どうしたのだ」

「いや、だから、その業平と菅原パイセンがマブで、若いころは業平と一緒に大山崎まで女買いに繰り出してたらしいっす」

「山崎ってあの、サントリーのウイスキー工場のある山崎へか?」

「多分そうっす」

「そんな京都の外れまでか?」
「京都だと顔が割れるのが嫌だったんじゃないっすかね? いまでいうと、荻上チキが福山雅治連れだって、八王子のキャバクラいって豪遊しちゃう感じじゃないっすかね?」

「すげえ具体的だな、、、イメージは湧いたけど」

 


「あ、こんなのもありますよ」
「なんだ」
「大阪に、淡路って地名あるんすか?」
「ああ、あるな。阪急電車の駅名にもあったと思う」
「あれって、淀川の中に島があってそれを菅原先輩が『淡路島』と勘違いして上陸したから『淡路』って地名になっちゃったらしいっす」
「マジか。コロンブスと同じエピソードじゃないか」

「そーなんすか?」

「うむ。ネイティブアメリカンのこと、インディアンていうだろ? あれってコロンブスがカリブの島についたとき『インドに着いたぞ!』 つって勘違いしたから、アメリカ大陸に住む人たちをインディアンって呼ぶようになったんだ」

「勘違いがそのままマジで名称になるのは、一種の大物あるあるなんすかね?」

「かもしれんな」

 

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「ついたぞ」

「立派っすね」

「頭良くなるかな」

「多分無理っしょ」

 

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「あ、梅っすね」

「梅だな」

「こんなに近場にあるんなら、コチ吹かなくても香りかげますね」

「確かに」

「――ん?」

「どした?」

飛梅って書いてあります」

「? どーゆーことだ?」

「あ、なんか、この梅、東風に乗って京都から飛んできたらしいっす」

「種がか?」

「、、、いえ、木の状態でまんま飛んできたらしいっす」

「・・・マジか」

 

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「なんと大胆な、、、菅原さんもビックリしたろうなあ、、、『東風吹かば~』つったらマジでごと飛んできたし!? みたいな」

「『におい起こせよ』つったって、現地で起こすとふつー思いますよね」

「ごとやってきてここで起こすとは大胆だな」

「あ」

「どーした」

「ウィキったら、庭の桜の木はショックで枯れて、松の木も飛んだらしいっす」

「マジか!?」

「ええ。でも松の木は途中で力尽きて、いまは兵庫県で松林になってるらしいっす」

 

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「おれの脳内イメージ的だと、絵的にはもはやビオランテってすね」

「懐かしいな、ビオランテゴジラと戦った怪獣だよな?」

「結構飛ぶんすねー、菅原さんちの庭木」

 

 

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「ずいぶん絵馬があるな」

「みんな、受験とか資格とか、合格祈願してるんだな。いろいろあるぞ。灘中とか、開成とか、公認会計士とか」

「――あっ、センパイ、ちょっと、これ」

「なんだ。――あ」

「これは」

「ちょっと菅原先輩の手に余るかもしれないな」

 

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「菅原先輩、『モノノフ』の意味わかるかな、、、?」

「『』は、多分知らないんじゃないすかねー? が何かかをお教えしないとですね」

「神様も、大変だな」

「そっスね。菅原先輩ご苦労様っす!

 

 

 


次回、菅原先輩にご挨拶を済ませたわれわれは、再び博多にてグルメレポートに
挑戦する。ちゃんと美味しいごはんが食べれるのか、それとも食べれないのか。

誰に求められるでもない物語は続く。。。

 

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