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ニッポンたのしい。

楽しそうなことを求めて日々右往左往するさまを無様に綴ります。

念願のマツダスタジアムでカープ応援した。当然カープ勝った。

広島東洋カープ 萩・広島の旅 旅行

「甘木クンさあ」

「サ、サーセン、、、」

 

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「なんでこうも、甘木と食べに行く先々は全部定休日なの?」

「、、、不思議ッスね」

「日ごろの行いじゃない?」

「日頃の行いは良いので、それではないっすね」

「で、どーするのだね。すげー腹減ってるんだが」

 

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「ここ美味しいって聞いたんすけどねー」

「やってなきゃ意味ねーくない? なんで定休日調べないの? 食べログ見たら書いてあるっしょ?」

「、、、あ、書いてありますね。定休日」

「で、さ、どーすんの」

 

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「すげー山見えちゃってるし」

「市内から随分離れましたね」

「次はどーすんの」

「ちょっと待ってください」

 

甘木は例によってスマホでなにか調べ始めた。

 

「あ、別の有名なお好み屋さんみつけました」

「で、定休日は、調べたんか?」

「ばっちりっす」

「で、定休日、いつ」

「不定休っす」

「、、、大丈夫なんだろうな」

「まあ行ってみるしかないっすね」

 

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「ここか」

「っスね」

「ここまで1時間かかったな」

「っスね」

「で、なんてお店なんだ?」

「『八昌』っす!」

「なるほど」

 

といって私がお好み屋さんが集まっている雑居ビルの階段を上りますと、さっそく『八昌』はありました。

 

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「甘木さあ」

「臨時休業っすね。情報の通りっす」

「開き直ったな、、、」

「、、、センパイの日ごろの行いのせいじゃないっすか?」

「不幸が重なりすぎて逆切れすんじゃねえよ」

「、、、サーセン

 

さすがの甘木もここまで不運だとちょっと凹んでいるように見えました。ちょっと可哀想にもみえたので、私は許してあげることにしました。

 

「まあ他の店行ってみようか」

「、、、そっすね」

 

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「お、うまそうだな」

「まあ、そっすね」

 

やはり、甘木の元気がちょっとなくなっています。早く食べないといけません。人はお腹が空いたときに不運が重なると、本域で凹みがちであり、鉄のメンタルを持つ甘木にしても、博多からの蓄積もありさすがに凹んでしまっているのでしょう。

 

お好みはまあまあ美味しいものでした。

そしてお腹が膨れたところで、私はお好みを焼いてくれた女の店員さんと、肝心の話を始めることにしました。

 

「今年のカープはどうでしょうね?」

「そりゃもう、優勝ですよね。マエケンと黒田さんいるんですから」

「今年は、誰が一押しですか?」

「一岡君ですね!」

「なるほど」

「彼、独身なんですよ。私の周りはみんな狙ってますよ~」

(野球選手って狙って同行できる対象なんだろうか)

「私、こないだ市電で一岡君観ちゃったんですよ~!」

「えっ、マジっすか」

「マジマジ! めっちゃマジですよ~! 可愛かった~~」

 

どうやら、カープの選手は割と市内で遭遇するようです。これも地方都市のいいところですね。

 

「さて、いくか」

「どこに行くんすか」

マツダスタジアム

 

今回、私はメシにありつくのが遅れてもあまりテンションが下がらなかったのは、最後にこの大イベント、カープジャイアンツ戦が待っていたからなのでした。さあ移動です。マツダスタジアムへ。

 

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「あっ! ローソンに赤いストライプ入ってます!」

カープだな。球場が近づいているのが分かるな」

 

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「みよ。トモノリさんだ」

「トモ、、、?」

「前田だよ」

マエケンっすか?」

「違う。マエダトモノリさんだ」

「?」

イチローが、天才はこの人、っていったのがこのトモノリさんなのだ」

「マジっすか。広島なのに?」

 

広島なのに、どうなのかはよくわかりませんでしたが、まあいいことにします。そもそも野球に興味がない甘木のことなので、あまり細かいことを言っても意味はないのです。

 

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キレイっすね! オレ、野球場ってもっと汚いイメージしていました」

「日本で一番新しい野球場だからな」

「それに、超デカいっすね。広々としてて、爽快感パないっす!

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「ここのシートなんか寝そべって観れるんだぞ」

「スゲー。よくねれそっスねー」

 

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「あれが、12球団一可愛くないでゆうめいな、スラィリーだ」

「スライリーっすか?」

「違う。スラィリーだ。イは小文字だ」

「オレにその発音は無理っすね」

「そんなことではカープ女子に嫌われるぞ」

「善処しないとっスね」

 

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「さあ始まった! 先発は野村! 野村は広島出身なのだ」

「阿部はやっぱでかいっすね」

「あ」

「あ」

 

ホームラン打たれました。

野村が。

さっそく。

0対1。

 

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「取り敢えず、風船飛ばしとくか」

「なんすかそれ?」

「だいたいどこの球場でも7回の攻撃のときに風船と飛ばすのだ」

「なるほど! あっ!」

 

ーーーバンッ!

 

甘木の風船がさっそく割れました。

「ふふ、残念だったな」

「巨人の攻撃、長くないっすか?」

「そうなのだ。実は俺も手がつかれて、あっ」

「あっ!」

 

ーーーヒーーーー。

 

哀愁漂う音を立て、私の風船は手元からそこそこの低空飛行でどこかへ飛んでいき、またすぐ落ちてきて、4列前のオジサンの頭の上に落ちました。

 

「あっ、攻撃終わりましたね」

「うむ」

「手ぶらッスね」

「うむ」

 

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「キレイだな」

「っすね。この勢いで逆転してクンないっすかね」

「そうだなー」

 

 

田中が打ちました。

逆転しました。

 2対1になりました。

 

 

「見事に逆転しましたね」

「うむ。随分都合よい展開だけれども、おれが見ているときは、割と勝つんだ」

「あ、抑えピッチャー出てきましたね。でっけー黒人さんでてきましたね」

「ヒースとうらしい」

 

 

ヒットとフォアボールであっというまに満塁になりました。

 

 

「全然負けそうなんスけど」

「だな」

「応援するしかないっスね」

「だな。ガンバレガンバレ、ヒーース!」

「ガンバレガンバレ、ヒーーース!」

 

守りなのにずっとピッチャーを応援します。バッターを応援するのとはちがい、ピッチャーを応援するのは、なんだかまだ見ぬ自分の子供を応援するような気持ちになります。

 

「おっ!」

「あっ!!」

「「よし!」」

 

ゲッツーで試合が終わりました。カープが勝ちました。私の応援のかいあってカープは6連敗を脱出したのでありました。私の応援おかげで。多分。

 

 

さて、私たちはホクホクしたきもちでお宿に帰ると、なぜかカープのユニフォームを着たカナダ人二人がお宿のバーでビールを飲んで談笑していました。

カープは最高だろ?」

と私が聞くと、

「最高だ!」

的なことを英語言ってビールグラスを持ち上げました。負けてられないので私もビールを注文し、それにあきたらず途中で買ったお土産用の山口の日本酒の封を切り、どんどん飲み始めました。

 

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どんどん飲んで、どんどん話すと、どうやら彼らは転職を機に半年ほどかけて海外旅行をしているらしく、ヨーロッパから、アラブ、インド、韓国を回って日本にたどり着き、東京、京都を見て、広島でカープファンになり、このあとはタイにムエタイを習いにいくのだそうでした。

 

「日本の酒は甘くてうまい!」

「当たり前だ! これはおれが目利きして選んだ酒だ!」

「なるほど美味いわけだ!」

 

そんなことを片言の英語で話しつつ、お酒はどんどんすすみます。

そこへ遅れて宿に着いたスイス人学生の四人組も加わって、お酒もすすみ、酔いもすすんでいくのでありました。

 

「楽しいっすねー、広島!」

 

甘木が言いました。

 

「間違いない! 広島東洋カープばんざーい!」

「「ばんざーーーい!」」

 

私と、カナダ人二人組の万歳三唱高らかに、広島の夜は更け行くのでありました。

 

 

博多・萩・広島の旅、これにてめでたく終了であります。

 

 

〓〓〓  萩・広島旅行まとめ 〓〓〓

【まとめ】 楽しく萩・広島観光してきた ~西新宿にて後日談~ 

 

  

 

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【今回泊まったお宿】

広島ゲストハウス碌roku 

(ゲストハウスなので当然お安い。素敵な女性オーナーのお宿です) 

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