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ニッポンたのしい。

楽しそうなことを求めて日々右往左往するさまを無様に綴ります。

初めての新宿ゴールデン街でお酒を飲んでみた。ルポ1。 ~外国人がいっぱいだった~

新宿

ゴールデン街行ったことナイの?

楽しいのに。

 

そんなことを夏江姉さんに言われました。

行ってみることにしました。

 

This photo of Shinjuku Golden Gai is courtesy of TripAdvisor

 

 「行ったことないの?」

 

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そういえばテレビでマツコさんが、

 

ゴールデン街にはなにやってるかわかんない人たちがいっぱいいる』

 

みたいなことを言ってたのを思い出しました。勧めてくれた、ナツ姉さんみたいなヤカラが大挙してお酒を飲んでいるのでしょうか。ゾクゾスするほど気になるので、行ってみることにしました。

 

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私一人で行くと恐ろしいので、用心棒を連れていくことにして、さっそくラインで連絡をとりました。

 

『おーい。ペドロー、元気?』

『元気だヨー。でもいま会社のインターンでつらいヨー。おれ働きすぎだヨー』

『ペロド、ゴールデン街、ってしってる?』

『「ゴールデン」わかる。その「街」漢字はなんだッケ? その物は、たべれル?』

『おいしいよー』

トルティーヤよリ?』

『うん。トルティーヤより』

『おー! それはすごイネ! たべタイ。それはどこでたベル?』

新宿だよ』

『じゃあどんぐりの家からも近いネ。いつにイク?』

『今週末はひま?』

『ひまダヨ』

『じゃあ、前と同じく、新宿駅の中央改札で会おう』

『委細承知いたしました。それでは何卒よろしくお願いいたします。』

『なにその丁寧な文面』

インターンで習った。これは正しいメールの文書の型ダヨ。「よろしく」をメールで書くときはそうやって書けといわれレタ

 

ペドロの日本語が、アンバランスなままどんどん独特のものに進化していることを核にしつつ、当日を迎えました。

 

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「ハーイ」

「おっす。ペドロ。おひさりぶり」

 

彼の名は"豊穣とワインの神"ペドロであります。

彼は、丸いフォルムと融和な笑顔は自然と人を引き付け、そしてワインをすごくたくさん飲み、豊かな人間関係と平日のランチなのに平気な顔でワインを飲む姿をして、人は彼を、豊穣とワインの神と呼ぶのでありました。

ペドロを連れて新宿の街を東へと歩き、伊勢丹を過ぎ、バルト9を過ぎたところにある『博多天神』でラーメンと替え玉を頼んで腹を満たしてから一路針路を北にとり、ついに、『新宿ゴールデン街』へと、私と”豊穣とワインの神”ペドロは降り立ちました。

 

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「なにココ?」

ゴールデン街

「ゴールデンなんとか、は食べ物じゃない?」

「食べ物じゃないよ。街の名前だよ」

「アッ!そっカー、あの漢字は『まち』と読む?『町』じゃないの?」

「日本語には書き方二つあるんだよね」

「でも、トルティーヤよりおいしいって言ってたヨネ」

「ごめん、あれウソ。からかってたの」

「ワーオー。でも許ス。ここ楽しいところダロ?」

「ナツ姉が楽しいって言ってたから、多分たのしいと思うよ」

「オーケー。じゃあ、いまからどの店いく?」

「まだ決めてない」

「じゃあ早く決メロ」

「オーケー」


最初に会った時からそうなのですが、ペドロとの会話は気を遣わなくてもなんとなくで進んでいくから気が楽でした。そしてそれは向こうも思っているようで、どうやら我々はいわゆる馬が合う間柄であるようでした。
最初こそ全然日本語を分かってくれなくて、私が拙い英語で何か話したり説明したりしていましたが、私と日々お酒を飲み続けるうちにどんどん日本語がうまくなり、ついには全部日本語でも大体話が分かるようになり、いまでは旅行会社の面接を日本語で面接を受けて合格し、そしていま、日本企業のインターンに参加しています。
これらはすべて、私のお蔭によるところは少なくない。我がお蔭が非常に大きい部分を占めていると自負しているところです。当然、大学の勉強も大変だったとは思います。しかし、結局のところペドロは読み書きよりも喋りの方が得意であり、これはやはり我が本音居酒屋トークによるものと考えることができます。きっとそうに違いありません。

 

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「おい、どうスル。いっぱいありすぎて、選べないゾ」

「すごい数だな。確かに選べない、、、しかし、こんな入口でまごまごしているのカッコ悪いからちょっとうろうろしてみようか」

「そうダナ」

 

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私は半ば呆然とゴールデン街の区画を歩き回りましたが、どこも混んでいるし、空いていたとしても中の店員さんと目が合うと、思わず目をそらしてしまうのでした。人見知りの自分が憎い。 

 

「ああ、、、だめだ、、。パニック、、、。沢山ありすぎ、、、通路まで店の入り口あるし、、、お店の名前がぜんぶ独特すぎ、、、ここはいったん退散して、、、ペドロ?」


私が一人意気消沈して振り向くとペドロがいません。すると、

「Arribaー!」

向こうのほうからペドロっぽい声が聞こえたので、行ってみると、


「オー、いたねー。どこいってたノー、一人でどこかに行ったらダメー」

 

とペドロがお店のドアから身体を半分はみ出して、片手にグラスに入った赤ワインを持っていました。私が先頭で歩いていたはずですが、まあこの際なのでいいことにします。


「おー悪い悪い。なに、ここ」

「知らナイ」

「知らないの?」

「うん。歩いてたら、このスペイン語が聞こえた。お店を覗いたら、一緒に乾杯することになった。こいつはレオナルド」

「Buenas noches !  Mucho gusto ! Me llamo Leonardo Ω●※§◎×△💀~ 」

 

全然知らないイケメンの外人がイスパ語でものすごい勢いで話しかけてきました。

「、、、ペロド、ナニいってんのコイツ」

「レオナルドは、自己紹介してルネ。『名前は、レオナルドです。日本には昨日きました。一緒に楽しいお酒を飲みましょう』」

「なるほど。Hi Reonald,Nice to meet you.Im stieve jobs.Im CEO of a moble company.」

 

私は、外人相手のことなので真顔で適当なことを言ってみました。

「Oh !  man !」

といってレオナルドが笑いましたのですぐに、

「Sorry, I made a lie」

と真顔で言うと、

「That’s ok!  hahaha~ !」

 

といって大喜びしてまたなにかイスパ語でペドロと話し始め、何故か赤ワインの入ったグラスを手渡されました。

「それ飲んでいいって言っテル」

「マジか」

「うん。お前ら二人なんか面白そうだからあげるっていっテル」

「ありがあとう!」

 

レオナルドにそう言うと、レオナルドが薄暗い店の奥を親指で指さしました。お店の中を除くと、10人くらいの外人が狭い空間にひしめいていました。

 

「ありがとー!」

といって私がグラスを高らかに掲げると、後ろからペドロが、

「スペイン式の乾杯いこうカ?」

と日本語で言ってから、次にスペイン語でみんなに何か言うと、みんながグラスを持ちました。するとペドロが私の背中をポンと叩いたので、なるほど、と思い、勢い大きな声で、


「アーーーーリィーバー!」


と出だしの「アーー」を長めに言ってからグラスを上にあげると、その場のみんなも後からついてきて、「アバーホ・アルセントロー・イ・パーデントロー!」と乾杯の大合唱になりました。私は思わず嬉しくなって、手にしたワイングラスを一気に開けました。

かくして、ペドロの手腕によりなんとかゴールデン街で飲み始めることに成功した二人。一気飲みしたワインの酔いも手伝いちょっといい気分。しかし外人の旅行者とばかり話していても仕方ありません。正体不明な日本人を求めて、私とペドロのゴールデン街探索は続きます。

 

 

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〓〓〓 新宿ゴールデン街ルポ後半 〓〓〓 

 

 

 

 

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