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ニッポンたのしい。

楽しそうなことを求めて日々右往左往するさまを無様に綴ります。

小笠原と自衛隊、島の怪談とお姉さん。 【小笠原旅行記④・最終話】

小笠原滞在記 旅行

どうも。お久しぶりです。

随分と久しぶりの更新ですが、皆様いかがお過ごしでしょう。

お待たせしました!(※) 

(※えっ? 誰も待ってないって?)

(※うん。知ってる。でもそんなこと言わないで。。)

 

(前回:父島でイルカ、クジラ、ウミガメと戯れる

 

 

いまさら小笠原編の最終話です!

今回は小笠原の最後の夜に聞いた怪談です。

 

さて、この下の写真の島の名前、分かりますか?

 

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正解は、硫黄島です。

この硫黄島にお勤めされている自衛官の方々は、オフの時にどこで遊ぶのでしょう。硫黄島は絶海の孤島。東京まで帰るには自衛隊の航空機で数時間。とはいえ、燃料代は国持ち、税金なのでそうやすやすとは使えない。かといって船で行くとなると片道24時間なので、往復するだけでお休みが終わる。

では、硫黄島勤務の自衛官はどこへ行くか。

小笠原へ行きます。

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ダイビングの後、仲良くなった人たちと男女何人かで居酒屋で夕食にしたのですが、ホールのお姉さん方はもれなく割とヤンキーっぽい。そしてずっとテレビを観てて、なんというか、こう、接客をする気がない。けどみなさま結構美人。出身を聞いてみたら、青森と神奈川と神戸だそうでした。出身地あるあるみたいな他愛のない会話を振ってみたのですが、アッソ、的な感じで軽くあしらわれました。

この独特の雰囲気は何だろうか、と思ったのですが、今となって思うところでは、おそらくあのお姉さんたちは、オフに飲みに来る屈強な自衛官に口説かれまくっていてスレているのではないか。そして、あのお姉さんたちがあそこにいるのは、おそらくスナック感覚で、漢の中の漢、自衛官をお店に呼ぶために雇われているのだから、私たちのような夏前の閑散期に小笠原に来る一般観光客は商売の対象ではないのかもしれません。

 

 

小笠原において、自衛隊は非常に親しまれています。まず、命にかかわるような急患が出た場合には、自衛隊が本当の病院まで空輸します。島の人に聞くと、心臓発作、ですとか、急にお産が始まった際など、自衛隊にお世話になるそうです。本当に島にとってはなくてはならない存在のようです。

 

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(↑搬送に使われる「US-1」)

 

宿のおっちゃんは「娘が無事に生まれたのも自衛隊が運んでくれたおかげ」なんて言ってました。また、そうしたこともあってか、「この島は、今でも女の奪い合いで血が流れるんだぜ」ということなのだそうでした。おれの女と二ケツしてたらしいな、なんて因縁で自衛官や島の若い男がシバキ合うのでしょうか。昭和ですね。

  

試しに島の求人を見てみたら、居酒屋の求人欄に『ホールガール募集』とありました。すごいですね。労働基準法違反。東京では絶対に見かけない文句ですね。普通はホールスタッフです。ガールズバー等ならまだしも、居酒屋でホールガールはないですね。大正時代の「女給さん」のイメージでしょうか。やり手の自衛官の方なんかは上手に口説いたりしてるんでしょう。

 

さてそんな中、一緒に飲んでいたお姉さんが、

「昨日、別の宿の人と飲んでて聞いたんだけどさ、この辺りって、怪談多いじゃない?」

多いんです。戦争の激しかったとこですから。島の中に野戦病院の跡があり行っちゃいけない、とか、島の特定のトンネルでは昼でも女性の霊が出るとか、そんな話は私も聞きました。

 

怪談ですごいのは硫黄島だそうです。

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その方は前日別のお店で飲んでいて、そこのお姉さんはとても気さくに話してくれたそうでした。

なんでも、

「霊感がない人でももれなく霊を観れる」

「そもそも霊感が強い人は硫黄島行ったら大変なことになる」

「霊というより、英霊

とのこと。

 

 

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ある硫黄島勤務の自衛官が自室で寝ていると外が何やら騒がしい。

彼は霊感が強いわけではなかったが、この島に来てから初めて金縛りに会い、包帯を巻いた軍人に見下ろされていたが、そんなのはよくあることでした。

しかし外からは大勢の人の気配。夜間に訓練など聞いていない。こんな夜中になんだ。とはいえ明らかに何かあるようなので見てみると、滑走路で旧日本軍人の英霊達が隊列行進していたという。

 

「といかく、霊の数がすごいんだって。その店員さんも最初聞いたとき驚いたって言ってたんだけど、自衛官の人は全員がそういう霊体験を持ってるんだって」

 

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私は思いました。

自衛官の方々は怪談をネタにお姉ちゃん口説いとる。

 

なんかそんな気がしました。自衛官とお姉さんの共通の話題なんてほとんどないことでしょう。お兄さん方は毎日が男祭りの勤務中にダイビングなんかできないし、お姉さん方も基地勤務なんていわれてもまったくピンときませんよ。そんな彼らと普通のお姉さんの共通の話題って何でしょう? 怪談ですね。しかもこの怪談、調べれば調べるほどバリエーションが多い。

 

理由は二つあると思います。

まず、そも英霊の数が圧倒的に多いので事象が多い。そして、それを聞かせるために様々な切り口や尾ひれ羽ひれが追加されている。気がします。

 

ただ、一点、それらの硫黄島の英霊関係のお話で必ず共通しているのが、

天皇皇后両陛下が慰霊のため来島をなさってから、英霊は現れなくなった。

という話の締めくくりでありました。

 

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自分の国のことを思って死んで行った方々の遺骨。時間はかかるのでしょうが、収集が終わることを願うばかりです。天皇陛下はありがたい存在だと、個人的には思っています。

 

とかく、この島、濃ゆい。

全てが。

人も濃い。

歴史も濃い。

自然も濃い。

すごく。

 

私の旅はたった1航海(※小笠原の定期便は6日に1本。滞在6日ごと、1航海、2航海といった単位で呼ぶ)だけの短いものでしたが、それでこのヴォリューム。

 

縦走トレッキング。母島探索。ケータ諸島ダイブ。父島のてっぺんから「ヤッホー」っていうと、島の子供たちが下から「ヤッホー」って返してくれるっていう風習。この島はかなり奥深い。

 

 

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最後に、こちらが南島の1000~2000年前に絶滅したヒロベソカタマイマイの化石。これは陸貝であり、かつては森があったと考えられているそうです。

 

 

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ええ島でした。小笠原。またいつか行きますよ。必ず。

ケータ諸島で潜るまでは死ねません。

 

 

PS:父島にもAMAZONは届くらしい。

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