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ニッポンたのしい。

楽しそうなことを求めて日々右往左往するさまを無様に綴ります。

タイのランドにきてきます。 ★彡チェンマイの寺とバイタク☆彡

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「I went down to the crossroads, fell down on my knees!」


 バンドマンがCreamのcrossloadsを高らかに歌う。タイ人にしては色白のボーカルは英語の発音が悪くない。私よりぜんぜん良い。彼はおそらくタイと欧米系のハーフか華僑系タイ人だろう。
 この記事はチェンマイのナイトバザールの「BOY BLUES BAR」で生演奏を聞き、シンハービールを飲みながら書いている。客層は年輩の欧米人が多い。隣のオヤジは決して美人とはいえない四十前後のタイ人を隣に連れている。他は、若い白人のカップルが数組と、女の二人組が一組、一人の男が三人。アジア人の男の客は私一人だった。

 


ここまで書いていて思ったのだが、

オチが見あたらない。

 

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 チェンマイ治安が良い

 夜でも身の危険を感じることはない。野犬も少ない。東南アジアでよくある、いかにも狂犬病じゃねえかコイツ! みたいなのはまだ見ていない(※ちなみに私は狂犬病の予防接種はしていないので噛まれれば致死率百%!!)。

 夕食はうまい。

 欧米からの観光客が多いためか、市内に本格的なイタリアン(※店長はなんとイタリア人だった!)があり、ちゃんとしたサンドウィッチ、ハンバーガーながそこら中で売られている。

 気候が涼しい

 バンコクよりも明らかに涼しく、過ごしやすすぎる。快適すぎる。以前、台湾で出会ったボブ・マーリィ風の日本人が半年間沈没(※バックパッカー用語で旅で訪れてそのまま長期で居着いてしまうこと。帰れなくなること)していたという理由がよく分かった。 

 とはいえチェンマイの様子はお伝えしたいので、ひとまずはチェンマイの初日、市内を歩いて散策した様子を以下綴っていこうと思う。

 

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  ゴゴゴゴゴゴゴ。

 

 雷鳴が木霊した。

 観光客も、現地のタイ人も皆雲居色を見上げた。そろそろひとスコール来るのだろうか。今は雨期だった、日本の梅雨とは違いザッとふればすぐ晴れる。しかしチェンマイはかなり北部に当たるため、その雨もバンコクのそれより長いと聞いたことがある。


 降り出した。


 バケツをひっくり返したような、より身近な例えで言うならば、新宿のゲリラ豪雨のような、大雨だ。あわてて適当な店に逃げ込んだ。マンゴージェラートを食べながら雨が上がるまで時間をつぶす。一時間もすれば上がると思うのだが。

 

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 チェンマイはタイの北部の中心都市であり、日本でいうところの京都的な立ち位置だそうだ。ただ、当然京都よりも人は少いし、自然が多く、バンコクを思うと相当涼しく、夜は冷扇風機で十分だ。


 チェンマイは城塞都市だ。

 旧市街と呼ばれる地域はお堀と城壁で囲まれている。城壁は取り壊されているところが多いが、かつての四方にある門は残されていて、それぞれに名前が付いていた。

 最近はバンコクではほとんど見ないトゥクトゥクだが、こちらではまだ大量に走っている。市内でトゥクトゥクに乗る際は、この門の名前を告げてそこまで送らせるが多い。そのため、観光客にとって門の名前は重要だ。

 市内の相場は近場で六十バーツといったところだろうか。ふっかけられるのが面倒なので、六十バーツでここまでこの門のとこまで行ってくれと言い、文句を言ってきたら七十にあげる。それで文句を言うようなら他に行き、次でも断られたら距離から考えると値が安すぎるのだろうと考え、十バーツを追加する。とはいえ、今のレートが1バーツが3.4円ほどなので、たかが二百円前後の戦いで時間が潰れるのは馬鹿らしいと、いつも思う。長期滞在しない観光なら、いっそ最初から、「相場は六十バーツと聞いてるが、奮発して百バーツにしてやるぜ! 行けい!」なんて煽った方が向こうもテンション上がって楽しい移動になる気もした。

 

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(※これが有名なターペーゲート)

 

 ワット・チェディ・ルアンはお参りするのに外国人だけ二十バーツを取られた。正面の寺院の裏にある巨大なストゥーパにも似た建造物があった。中に仏様を納めつつ青空をバックに白くそびえる姿が非常に美しかった。

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 面白かったのが、普通仏像というのはスリムだったり、ちょっとポッチャリというのが相場だが、ひとつだけとても太ったのがあった。

 名を「サンカジャイ」という。彼はイケメンであるがゆえ仏門に伏して修行をするに当たり面倒なことがいろいろ起きたのでワザワザぶくぶくに太って醜くなったという高層らしかった。他のお寺でも見かけたので、どうやら有名な方のようだ。

 

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 次に回った、ワット・プラ・シンでは非常によくできた高僧の蝋人形があった。歴代の住職だそうで、これが恐ろしく精巧にできていて、周りの欧米人も「Wow,it's so real!」とかなんかいって写真をパシャパシャ撮っていた。私も流れに乗らせていただいて一枚写真を撮らせていただいた。入場料も払ったし、日式ではあるけれど一応参拝もさせていただいたのでご無礼を許していただけると幸いだ。

 

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 最後にワット・クー・タオを見たのだが、こちらは城外にあり、閑散としていて静寂があってよかった。珍しく竹が生えていて、一瞬だけ京都を思いだした。

 

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 この辺りで五時になったので、そろそろ家路につこうと思い、お寺を出て表通りに出た。ここまでずっと歩きできたので、帰り宿に近いターペー門まで乗り物で帰ろうと思いソンテウ(乗り合いバス)に乗ろうと思ったが、あいにくどれもいっぱいで手を挙げても止まってくれない。

 しかたなく少し歩いていると、路肩の小さなターミナルでトゥクトゥクの中でやる気なくタバコを吸ってるオッサンを見つけた。Hey man,Would you like to going to ターペーゲート ?」と言ってみた。するとオッサン、「Hundred bahts」とか言ってきた。おいおい、かましすぎだろコイツ、と思い、マジでないわー。みたいな顔をして立ち去ろうとすると後ろから「エイティー!」とか言ってきたので、いやいや高いだろ距離的にそんなねーだろと思い「フィフティー」と言ってやると、「ハア?」的なことを言ってきた。

 それからしばらく五バーツ単位の攻防があった。だんだんメンドクサくなってきた。すると、オッサンは、
「オーケイ。フィフティー、バイ、バイク」
と諦めたように言った。バイク、つまり、隣に止めてあったホンダの単車だ。トゥクトゥクだとガス代が高いので、燃費の良い単車のケツになら乗っけてやらあ、ということらしかった。

 

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 バイクの二ケツは、気分が良かった。

 が良い。

 車の間をすり抜ける爽快感が良い。

 視線の端を城壁やお堀の噴水が流れていく様が良い。


 オッサンのバイクは、前を行くトゥクトゥクや、天井の低い満員のソンテウを尻目に颯爽と走る。質の悪いガソリンの排気ガスがモロに来るのが辛いところだが、それも風がすぐにどこかへ散らしてくれる。

 後ろから追い抜くバイクが膝をかすめていったが、それすらも、そんなに痛くないのでまあちょっとぐらい良いかなという気分になった。
 ソンテウトゥクトゥクに乗っている観光客は数あれど、単車に二ケツしてるのは私ぐらいしかいないだろうと思うだけで爽快であった。

 

 

「When a Man Loves a Woman」

 時間も深くなり、バーにお客が増えてきた。ボーカルが白人の女性に変わっていた。

 

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 隣では、デップリ太った七十ぐらいの白人のオッサンの横で、ブラジャーの紐が透けて見える四十がらみの肉付きの良いタイ人の熟女が腰をくねらせて踊り始めた。酔いが回ってきた。

 

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タイのランドも、チェンマイも、

どうやら良いところのようだった。

 

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