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ニッポンたのしい。

楽しそうなことを求めて日々右往左往するさまを無様に綴ります。

チェンマイでゲテモノ食べようと思ったけれどいろいろ大変だった

 私はいまものすごく怖い。

 怖いのはいま、中央分離帯に立っているためです。

 

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 左右を車が容赦ない速度で走り抜け、排気ガスがモロにくる。至近距離をかすめていく四駆のバンパー怖い。タイ。チェンマイ。午後三時。熱帯地域の太陽、アスファルトからの地熱、そして排気ガス熱の三重苦にやられ、体中から汗が吹き出て止まらない。やたらと喉が渇く。リュックの脇ポケットに突き刺したペットボトルの水を飲む。日光に当てられて随分暖かくなっている。しかしそれを飲んでもなおノドは渇いている。


 流れ来る車の列に一向に切れ目が見あたらない。無理に間を縫って横断してやろうかとも持ったが、なにせ3車線。さらに私は先ほどシンハービールを飲んでしまっていた。酔っているときの判断は当てにならない。慎重に慎重を重ねたい。ここで無理しての横断は命取りだ。明るいうちから酔ってチェンマイの道端でひかれ死ぬ、なんてのは避けたかった。やはり畳の上で死にたい。どうしてこんな目にあっているのかというと、話は北の城門、プアク門での出来事に遡る。


 その日私はドイ・ステープというチェンマイの旧市街の西に聳える山中にある寺院を訪れる予定であったが、帰りのチケットの手配等に追われるうちに随分と時間が遅くなってしまった。

 手配を終え、旧市街の北側の門の辺りから一人五十バーツでドイステープ行きのソンテウがでるとのことだったので行ってみた。が、時間が遅いため私以外に乗る人はもういなかった。「十人集まらないと出さねえ」「どうしてもいきたきゃ片道五百バーツ払え」とのこと。五百もあったらちょっと良いレストランで美味い飯が食える。馬鹿らしい。ドイ・ステープは明日にする他なかった。

 しかし困ったことに、市内の寺院は昨日もうすでに回ってしまっていた。マッサージに行くにもまだ時間は早かった。どうしたものか。私はその辺の喫茶店に入ってローカルのレストランを探すことにした。すると、「ペット・ドイ・ガーン」という超ローカル感あふれるお店を見つけた。しかもその、「トォー・トーッド(スズメバチの唐揚げ)」が、美味いとのことだった。

 

マジか。と思った。日本でネタで食べたりすることはままある。それを名物にしている店なんてのも聞いたことがある。

しかし。こっちは普通に美味しい地元のレストランの普通の料理として提供されるスズメバチ。ゲテモノ食いとしての血が騒いだ。

 

かつてヘビを食べ、

 

 臭豆腐を食べ、

 

 そこへ来て、スズメバチ、なんか出されたらもう食べる他はない。

 

 チェンマイはそうでなくても平和な町。トゥクトゥクのオッサンとのやり合いぐらいしか記事にするようなことがない。食べないと言う選択肢はなかった。詳しく本を見てみると、どうやら雨期のシーズンにしか食べれないメニューだそうだった。うむ。今は幸いにも雨期。どの国のゲテモノ料理も、見た目が悪いのに古くからの料理として残っていることをからも分かるように、なんだかんだでそれなりに美味しいのだ。たぶん。そうであってほしい。

 ただ問題があった。立地が遠かった。Wifiがないので、頼りになるのはスマホの画面に映った随分簡略化された地図だけである。チェンマイに来て感じたのが、ソンテウトゥクトゥクのおっさんたちは地図がぜんぜん読めない。ふつうに考えたら文字がなんだろうが地図みたら大体分かりそうなものなのだが、地図に英語が書いてある時点で毛嫌いして「We are Thai」とかいってアッチ行け的なジェスチャーをして走り去る。今回はしかも郊外だ。若い兄ちゃんのトゥクトゥクを捕まえないといけない。


 あ、若いトゥクトゥク、いた!


「ヘイ!」
「ヨーミスター! ウエアァアーユーゴーイン?」
(やった! こいつ英語しゃべる気がある。たぶんイケる!)
「ヘイ。おれ、ここのこの店行きたいんだけど」
そういって本の随分簡単な地図を見せるとなんだかよく分からないような顔をしたので、その店のタイ語で書かれた名前を見せてみる。
「オー、アイノウディスレストラント。ナイスレストラント。オケーレッツゴー。ハンドレッドシックスティ」
(おいおい。宿の話だと、この辺りから空港までのトゥクトゥク最低価格が大体百バーツだって言ってたぞ。いくらなんでもふっかけすぎっしょ)
「おーい、そりゃ高いぜー、百にしろや」
「ノーノー、ノープロフィット! イッツロングディスタンス、プライベートガイドスペシャルプライス!」
トゥクトゥクって個人乗りだからそもそもがプライベートガイドなんじゃねえのかよ)
ハンドレッド!」
「ノーミスター!ノー!」
「じゃあもういいよ」
 と歩き出す。
「ミスター!ハンドレッドフォーティ」
ハンドレッド!」
「フォーティー!」
「……」
……
「トゥウェンティ!」
……オーケー」
「よし。レッツゴー」
「ゴー」
 パステルブルーのクッションがチョット破けた座椅子に飛び乗り、ブルッブルッブルッブルッ、トトトトト、、、というオート三輪特有の軽やかなエンジン音。トゥクトゥクはどんどん舗装されていない裏道を行く。洗濯物を干してるおばちゃんや、裏路地を何か売り歩く行商の兄ちゃんの間をすいすい走る。

 

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「ユー、ジャパニーズ?」
「いえーす」
「オーナーイス。ジャパニーズハブアロットオブマネー。ユーアーリッチメン」
「のーのー。あいむ、ぷあーじゃぱにーず。In these days,Chinese have more money right? How are they Chinese?」
「オー、チャイニーズオールウェイズメイクアビックグループ。ソー、ゼェイドントユーズトゥクトゥク
「Oh,I see」
トゥクトゥクの兄ちゃんも大変なようです。
「アイハブアジャパニーズフレンドイントーキョー」
(なんと。てか、フレンドというより、お得意さま?)
「メニーイヤーズアゴー、モアモアジャパニーズカムトゥーチェンマイ。バットナウ、ジャパニーズドントカムソーマッチ」
(そうなんか)
「ヒーオールウェイズトゥワイスアイヤー、カムズトゥーチェンマイ。バット、ラストイヤーアンドディスイヤー、ヒーカムオンンリーワンスアイヤー」
「Oh,I see」
 円高が終わったからやな。きっと。ドンマイ。チェンマイ
 言うてる間にお店つきました。
「センキュー」
 そう言って百三十バーツ払いました。日本人とバラした以上、ちょっと小話もしてくれたし、まあ十バーツ、三十円ぐらい多めに払っといた方がいいでしょう。またこないとも限らないし。
「オー、センキュー!」
 つってなんか喜んでくれたので、まあ、良しとします。最初からふっかけるあれ止めてくんないかな、と思ったけれど、それを決めるのは向こうなのでこれ以上言っても仕方のないこと。



そんなこんなで、やっとお店に到着しました。ワクワクです。お腹ペコペコです。ビール飲みたすぎです。

 

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文章が長くなったので次回に続きます。

 次回、やっとハチでてきます。

 

 

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