ニッポンたのしい。

楽しそうなことを求めて日々右往左往するさまを無様に綴ります。

深海の珍味・オオグソクムシ食べてみた。美味しかった ~実食編~

引き続き、

 

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クソクムシを揚げています。

 

しばらく揚げていると、グニュリと黒い袋のようなものが、彼の背中の堅い皮を突き破り出てきた。そしてそれは、油に熱せられ、やがてボフッと弾けた。漆黒の液体が、鍋のオリーブオイル中にすごい勢いで広がり、なんともいえない匂いがプンと鼻を突いた。

 

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~~~~~ 前回までのあらすじ ~~~~~

 

北大路魯山人に憧れたわたしはまだ見ぬ珍味を求め世界中を旅し、魯山人ボールと呼ばれる伝説のボールを7つ集めることに成功した。「タニシの佃煮、タニシの佃煮」と呪文を唱えると、突如北大路魯山人は現れた。わたしは魯山人に向かい、「オラに伝説の珍味を!」叫んだ。すると魯山人は「焼津市に『ふるさと納税』するといいよ」と言ってわたしの前から姿を消した。かくして私は、地方財政に貢献しつつ、オオグソクムシの死体を二体手に入れたのだった。 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

さて、グソクムシの黒い背袋に話を戻す。

彼の体内からムニュリと飛び出した謎の暗黒物質は深海で食べた腐肉がつまった内蔵が、油で熱せられ膨張し、破裂したのだろうと思われた。わたしは下処理を怠ったことを悟った。

わたしはもう一匹の彼を改めて裏返してみたが、彼のどこが内蔵なのかは良く分からなかった。しかし、おそらく、この辺りのなんか黒いところが内蔵なのではないかと思う。

 

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わたしの屍を越えていこうとする諸賢グソクムシを素揚げにするときは内臓を取り除いてから揚げた方がいいぞ。絶対だ。お兄さんとの約束だ☆

 

(さもないとグソ君が食べたドロドロの深海の腐肉が熱せられて鍋一杯に広がってそれはもう☠※〇💀♯◆、、、Oh,my...Ups、、、)

 

さて、なんとか揚がった。さて、どうしよう、、、

 

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、、、これは果たして、食べ物なのだろうか?


まだ躊躇がある。頭では分かっていても、わたしの中の誰かが、「コレ食べものじゃねええよww」と訴えている。

しかしうろたえるな!

アメリカではタコは食べられない。あんな気持ち悪いもん食えるか、と彼らは声高に言う。しかし新鮮なタコのお刺身ほど美味いものはない。その日に釣ったイイダコの唐揚げを食べたことがあるだろうか。あれは最高に美味い。ビールがぐいぐい進む、釣り人のみぞ知る妙味である。

真鯛にしても、人の死肉を食らって体が赤い、などといわれ海外では忌み嫌うことろがあるという。新鮮なマダイの塩焼きは最高の贅沢だ。

グソクムシだって、わたしの偏見が邪魔をしているだけで立派な食材だ。珍味だ。見た目だけで判断してはいけない。多分。

 

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ーーーザクッ!

 

堅い。外皮の堅さが尋常じゃない。また普通の皮もしっかりしている。さすがは深海の高圧に耐えてきただけのことはある。畏敬の念を感じる。

二つに割ると、中には白い身が収まっていた。収まってはいたが、いかんせん少ない。
カニのようにポンポンと叩くとスルリと身が出てきやしないかと思いポンポンとしてみたが、ビクともしない。続いて指で摘もうとしてみるも上手く摘めない。いろいろ面倒になってカブリつくことにした。

 

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ーーーウッ、、、

 

かぶりつく勇気が出ない。

我が胆力のなさにはほとほと呆れる。たかが何かを食べるだけで勇気だなんだと騒ぎ立てる自らを恥じる。

恥じはしたものの、果たしてこれは食べものなのだろうかという根源的懐疑がまた脳裏をよぎる。仮に食べものでないのであれば、躊躇するのはもっともだ。しかし、ことグソクムシに関しては先駆者たちが嬉々として食べてきているのをわたしはネットの海で知り、これは見紛うことなき食べものである、はずであった。

 

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ーーートウッ!

カリコリッ!

 

小気味よい歯応えと、外殻が割れるカラっとした音がした。しかし殻ばかりで身の味があまりしない。そして熱いためリップを軽く火傷した。

香りこそ鼻孔を掠めたが、殻ばかりボリボリいうだけで、口の中が切れそうだ。
、、、やはりこれは食べものではないのだろうか。

しかし匂いをかぐとやはりなにやらエビ的な香りはする。食べものっぽいんだけどなあ、と思いつつ、今度は試しに包丁で縦に切ってみる。

 

 

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身の部分が見やすくなった。

 

 

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爪楊枝 で突き刺したりしながらほじってみる。
プリッと一部が殻から外れた。
あ、これならちょっといけそう。

 

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ーーーうっ!

 

おいしい食べもの。おいしい食べもの。おいしい食べもの。

大切なことは何度でも自分に言い聞かせることが大切だ。

 

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ーーートウッ!!!

 

パクッ。


あんっ♡

 

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これは美味い。


というか、すごい美味い。

すごく小さな一口にもかかわらず、口中にエビのような、それでいてカニのような旨味が広がる。それも、エビの何倍もの濃い旨味が。

たまらずもう一口。

 

うっ。美味いっ。

 

なんとおいしい食べものか。これは食べものだ。まごうことなき食べものだ。わたしの中のわたしがそう認識したのだろう。それから爪楊枝で身をほじる手が止まらない。美味い。ウェイパーをそのまま食べているレベルの旨味だ。チート的に濃い旨味。

 

アッ♡

カニミソっ♡

 

 

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ーーーハッ!?


なっ、なんだ今のは!?

 

いま、明らかにエビではなく何故かカニミソの味がした。

ウニのようなトロッとした食感の中からカニミソの味が溢れだしてきた。

なんだいまのは。

わたしは気になってもう一匹のグソ君の上半身(?)を解体した。

 

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すると、身の部分の間に、なんだかウニっぽいかんじの粒々した部位が見つかった。

 

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このオレンジ色の何かが、卵的な何かなのか、はたまた謎の寄生虫なのか、はたまた脳味噌的なそういう部位なのかは不明だが、揚げたものを食べると、

 

「アンッ♡ カニミソッ♡」

 

ってなる。

濃いカニミソだ。

 

 

あっ❤︎

アンッ❤︎

カニミソッ❤︎

エビっ❤︎

 

 

完・食!

 

 

結論。オオグソクムシは美味しい食べものでありました。

翌日、謎の高熱におそわれ、腹の中に謎の生命体が蠢きはじめ、後日ついには腹を突き破って大量のグソクムシがっ!!

なんていうこともなく体調も良好そのもの。

困った点としては、あまりに彼の芳香が強すぎて部屋のエビの香りが二、三日とれなかったことぐらい。

 

ーーー越えたな。

 

わたしはそう思いました。

そう、それは魯山人を越えた瞬間であります。

さしもの魯山人も、こればかりは絶対食べていなかろうし、珍味として考えてみてもこんなに妙味な食材も他にないだろう。身を取り出して取りだして茶碗蒸しかなんかに入れたら驚くほど美味いこと間違いなし。

 


【茶碗グソ】

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、、、ちょっと悪ふざけにも見えなくないが、身をほぐして入れればきっと美味い。京都の料亭なんかはこっそり混ぜているかもしれない道理で美味いわけだ。

魯山人先生も草葉の陰でさぞや悔しがっておいでであろう。先生を出し抜いた達成感に浸りつつ、今回のグルメレポート(?)を終わりにしたいと思う。

では最後にもう一度。

 

グソクムシは、おいしい食べ物です!

 

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※わたしは大丈夫でしたが、基本的には食べる際は自己責任でお願いします。
焼津市ふるさと納税に関しては非常に貴重な体験ができ、大変感謝しています。
※当該ふるさと納税を利用され、どうしても生きた状態で受け取りたいという場合は、奥様や、使い勝手のいい後輩など、受取人を手配することをお勧めいたします。

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