ニッポンたのしい。

楽しそうなことを求めて日々右往左往するさまを無様に綴ります。

丸ノ内線でゲイカップルの痴漢プレイを目の当たりにした件

   このお話はある冬の日の、世にも珍しい朝の怪談でございます。舞台はこちら、赤いラインの憎いヤツ。地下鉄丸ノ内線の車内でございます。

 

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(※今回の記事に関しましては、記事の性質上一部不快な表現に関しましては中線をひき若干読みにくくしてございます。当該箇所につきましては体調に応じ流し読んでいただければ幸いです。なお、悲しいかな、実録です)

 


 ある冬の日の朝、私はいつものように満員の丸ノ内線に乗り込みました。
 先頭車両でした。今日は大きな案件の記念すべきクロージングの日でありました。ぎゅうぎゅうと人に押されつつ、私は今日の打ち合わせの最初に話す小噺と、残された懸念事項についての代案と、適切な選択肢へと落とむトークを頭の中でシミュレーションをしていました。



「フッ、フッ、フッ、フッ!」



 真横で、満員のため身体が接していた男性から、独特の息遣いが聞こえ始めました。
 なんだろうな、と横目でそちらを確認すると、その男はこちらを背にし、先頭車両の左端(運転席の真後ろの部分)の角に向かって立っていました。そしてもう一人、彼同様に先頭車両の左の角に向かって立っていた男が居ました。

 その角がどこからも死角になる立ち位置で、中に女に人でもいれば見えないことでしょう。これは、計画的な集団痴漢かもしれない、一瞬、そんなことが脳裏に過りました。しかし、なにか、そういうことではなさそうな、妙な雰囲気がありました。この違和感は何だろう、と思っていると、


「フッ、フッ、フッ、フッ、フッ、ウッ! フウゥッッ!」


 今度はもう一人の男が、ギュッと目をつぶり、荒い息遣いをし始めました。
 二人は、あきあらかに会社勤めではないと見てわかる、随分とラフでカラフルなパーカーを着ていました。うち一人には首に大きくカラフルな星形のタトゥーが彫られていました。



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ーーー嗚呼、この人、ゲイだ。 

 

 カラフルな星マークが何の符丁なのかはわかりません。が、どうやらそういうことなのでしょう。どうやら2丁目方面の方のようでした。二人とも服装が似ていて、ペアルックしちゃうような仲良しカップルのようではありましたが、いかんせんゲイカップル

 

(私自身、ゲイ、というセクシャルマイノリティ自体には、自分に支障がない限りとくには思い入れや主義主張等はありません。しかし今回は、プレイを、目の当たりにさせられ、もう、ブログにでも書いて発散しないとやってらんない。。)



 タトゥーの男は脂汗をにじませ、相変わらず、フウッフゥッフッ、という例の息遣い。私は、絶対に、絶対に見たくはなかったけれど、いやいや、落ち着きなさい、まさかそんなこと本当にしてるわけないじゃないですか、私は考えすぎなのですよ、そう、私は偏見を持ちすぎですよ、妄想しすぎですよ、バカだなー私、ほら、もしかしたら、体調が悪くて、病院に向かう途中で息をゼイゼイさせていて、その付き添いの男性がこうして満員電車で押しつぶされないよう車両の端を陣取って守ってあげているだけなのかもしれないじゃないか、ほら見てごらん、ほら実際に見てみれば、全然そんなことは、、、と下のほうに目をやると、

 

もう一方の男の手が★タトゥー男の短パンの中に突っ込まれていて小刻みに上下に動い●☠קシ仝△コ~■手$※コ◇。



そして星マークの男が、最後、

「ウゥッッ!」



といってギュッと目を瞑ると、彼らは動きを止めました。

そしてしばらくして、、、

 


「あっ、うわっ、ついちゃった、事故だ事故だ」
「うわっ、事故だ、事故だな、コレ、取れないぜ、あはっ」

と小声で話すのが聞こえました。


恐怖!
どんな事故が起こったのか!

何がついたのか!

まさかナニなのか!?

 


「家でやれ!!!」



 と言う言葉が喉元まで出かかりました。全力でそう言いそうになりました。しかし、そのとき、私の脳内で恐ろしい想定問答が繰り広げられました。

 

  間違いだったらどうする?

   「え? 我々そんなことしてませんよ? この人何言ってるんですか?」

  開き直られたらどうする?

   「は? なにってんの? ちょっとこっちこいや」

  相手は男二人。逆切れされたらどうする?

   「そんなことするわけないじゃないか」「証拠はどこにあるんだ」

  ぜったいなんか液体が服についてるだろ?

   「これは小麦粉を水に溶いたものです」

  うそつけ。

   「どうしてこれが小麦粉でないと言い張れるのですか?」「この人変なんです」

  え、オレが? オレが変だと?

 

 その場で小さく震えつつ保身に走り、何も言うことができませんでした。私は、男同士が電車内で痴漢プレイしてる、などと訴えて状況を周りの人に理解してもらえる自信がありませんでした。それはそうです。ほんの数分前までは私だったそんな現象がこの世にあるとは思ってもいなかったのですから。 

 私は、悔しかった。しかし、ここで使うはずだった勇気はほかのところで有意義に使いたいとも思った。どちらが正しいのでしょう。

 そうこうするうちに次の駅に着き、彼らは人ごみをかき分けて降りていきました。そのかき分けた際「事故」的なナニかが他の人の服に付いてるんじゃあないだろうかと思いつつ、私は茫然と彼らを見送るしかありませんでした。

 

 

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(※当時の上司は若干黒田さん似でした)

 

「どうしたんだ、今日の打ち合わせは?」

 

 打ち合わせ後、同席をした上司に言われました。

 

「いや、実は、今朝電車の中で、ゲイカップルの痴漢プレイに遭遇しまして私の目の前で男同士で互いのパンツの中に手を突っ込んで小刻みに動かしているのを目撃してしまいまして、しまいには『ウッ』とかいう声がして、そしたら出たなにかがどこかについちゃったようで『事故だ、事故だ』と二人で騒いでいるところが脳裏に焼き付いて焼き付いて、それがちょっとしたトラウマのようになってしまって打ち合わせに集中できませんでした」

 なんて、言えません。言えません。こんなこと。誰も得しません。

 負の連鎖は私のところで止めておくべきなのです。落ち着かなくてはいけません。そう。落ち着かなくては。

 

 

 私は、考えました。

人はなぜ、痴漢プレイに走るのか?

 

 ・普通のプレイに飽きたから
 ・二人の愛の営みをみんなに見てほしいから
 ・図らずともそんな気持ちになってしまって勢い始めちゃったから

 理由はいろいろあろうかと思います。ただ、彼らの性行為のダシにされる何の罪もない通勤途中の会社員の気持ちを考えていただきたい。、、、、ていうか、普通に腹立ってきましたやっぱり考えるまでもありませんでした家でやれ!

 

 家でやれ!!!

 

 これにつきます。それ以外の言葉はいりません。

 おかげで、私のその日のやる気、気力は完全に霧散し、クロージングはスムーズにいかず、懸念事項は持ち越しとなりました。生きていれば、様々な不条理に立ち向かわなくてはならないのですね。こんなことではいけません。明鏡止水。心を落ち着かせなければ。生きていれば、ゲイカップルが手〇キをしていて、出したのがどこか付着してしまう様を丸ノ内線の車内で遭遇することだってたまには、、、

 

―――ってんなことあるか!!!

 

通勤ラッシュ時の痴漢プレイ、やめて!!

 

 

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 みなさんも、通勤ラッシュ時の丸ノ内線先頭車両にはお気を付けください。運転手もまさか自分の席の後ろで、そんな一種独特の酒池肉林が繰り広げられているとはつゆぞご存じないことでしょう。現代社会の歪みは、丸ノ内線の先頭部分に凝縮されているのかもしれません。

 なお、私は痴漢プレイを生で見たのはこの時が初めてでした。仮に男女のそれだったら許していたのか、、いや、、性別問わず、、ないな。うん。家でしよう。